久々に理事長です。
今春の植樹は多少変更もありましたが、何とか無事に終了しました。今春最後の活動は、昨年同様に桜の開花時期に合わせて各地を巡る「花見巡業」なるものを実施。これまで植えた桜の成長具合及び花が咲いていることをを確認することが目的です。
今回のルート
第1日目 東京~盛岡(新幹線)/盛岡市~岩泉町~宮古市(レンタカー)
第2日目 宮古市~山田町~大船渡市~陸前高田市~気仙沼市気仙町~気仙沼市八瀬(レンタカー)
第3日目 気仙沼市唐桑町~南三陸町~登米市柳津~一関市
初日は東京駅から新幹線で盛岡駅へ。
レンタカーを借りて東へ向けて走り出しました。
まず最初に向かったのは龍泉洞(鍾乳洞)で有名な岩泉町。今春の植樹は色々な事情で延期になりましたが、今初冬あたりに向けた植樹の打合せに役場に訪れたの
でした。途中道の駅、町内の川上になびくこいのぼりなど、岩泉町外でも人気の飲むヨーグルト、昼食で入ったラーメン屋の古い時計、といった旅ならではの発見の画像もアップします。
そして次回植えるであろう植樹地は、やっと出来上がった堤防沿いに植えたいのだとか。この周辺は津波で殆ど流された地域ですが、河川工事などがだいぶ進んでいて、今は津波被害の跡は見ることはできません。
岩泉町を後にして、次に向かったのでは宮古市。その途中で田老町という頑丈な堤防を津波が乗り越えて大きな被害となった地域に立ち寄り、「たろう観光ホテ
ル」という当時有名だったホテルあとに行きました。4年経った今でもホテルは当時のまま残っていて、当時はこのような建物が至る所にありましたが、現在で
は被災地全体でも震災遺構として残る建物しか見ることができませんので、非常に貴重な建物であるように思います。
2日目
宮古市を後にして次は岩手県下閉伊郡山田町へ。この地に植えた場所はお寺の裏山で、場所を提供頂いたのは地元では超有名な「瑞然寺
(ずいねんじ)」というお寺です。
ご住職と初めて会ったのは3年前、毎年50本、100本単位で植樹して、今春で250本を植樹した場所となります。これまで植えた桜は順調に育ち、ご住職
を始め、地元の皆さんが手入れをしてくれているおかげで、ちょうど花を咲かせている木もありました。これからが楽しみの山田町です。
次は大船渡市、その次は陸前高田市とさらに南下していきます。
陸前高田市は山上と山下と2ヵ所に植樹。山上は唯一1本だけ見事に咲いてくれました。山下はちょうど満開、かなり花の数が増えていて驚いてしまいました。もちろんこれは大きな木で順調に育った方で、小さい苗木はまだまだという感じです。
所変わって陸前高田市気仙町。ここも数本の木に花が付いていました。
同地には今年もう1ヵ所植樹地が増えました。
そして昨年盛大に行なった植樹会でお世話になった、本日最後の訪問地、昔ながらの長閑な原風景の残る気仙沼市八瀬です。唯一1本だけ花が付き、私達を迎えてくれたように感じました。
そして梅も満開。この地域以上の場所では、梅と桜が同時に咲くことは珍しくありません。
3日目
気仙沼市唐桑町からスタート。この地域は活動当初からお世話になっていて、これまでに500本を超える植樹をした実績があります。また地域の皆様による桜を大事にする思いが強いので、すくすくと成長しているのがわかります。
こちらはこれまで植樹した八重紅枝垂桜の中で一番育っていて、なおかつ並木になっている唯一の場所。さらに成長すれば見ごたえのある並木になりそうです。
すぐ隣りには、染井吉野が全面に植えられています。
今
春植樹した同唐桑町内の復興住宅建設予定地には、陽光桜を植えました。網に絡まっているのは鹿対策で、地元の方のアイデアで漁業に使用する網を巻いてあります。各地様々な対策をしてきましたが、一番有効な対策になるかもしれません。ちょっと桜にとっては窮屈そうなので、かわいそうな感じもしますが、鹿の被害を考えれば仕方のない対策なのです。
南三陸町は桜は終わりごろでしたが、数輪花が残っていました。
今春で植樹本数3,600本を超え、今後もまだ植樹は続きます。植えるだけではなく、それと共にいかに多くの花を咲かせられるかが桜守り活動の大きな要素となることは間違いありません。
被災地の復興状況を目の当たりにしながら走り抜けた3日間。「復興と植樹」 並行して進めて来たと言っても過言ではないわけで、これからも復興と共に花の数が益々増えていくことを願うばかりです。
今春の活動はこれにて終了。今後は初冬あたりの活動のための準備期間に入ります。
これからも活動は続きます。引き続き皆様のご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
理事長より
0 件のコメント:
コメントを投稿