2020年7月20日月曜日

今後の活動について

理事長です。

東日本大震災から9年が過ぎました。今春は新型コロナウイルスが流行してしまい、いまだ収まる気配はなく世界各地に感染拡大している状況です。東日本大震災から地震・台風・豪雨など様々な災害が起こり、予想だにしない被害を残しています。これからも想定外を念頭に置き、災害に立ち向かわねばならないのでしょう。

さくらプロジェクト3.11の活動も丸9年となりました。この長い年月を思い返すとサポーターの皆様、現地の皆様のお力添えによって続けられたのだと実感をします。この春はコロナの影響で植樹地への例年視察に訪問できず、現地の桜を愛でることのできなかった春となってしまいました。来年こそは必ず10年目の桜を見に訪れる予定です。

私達の活動も来年で10年となります。
そして皆様にお伝えしたいことがございます。
『来年の10年という一つの区切りをもって、この活動に終止符を打つこととしました。』ここ1,2年、メンバー内で議論を重ねてきた答えです。

現地に植えた桜の木は多くの方々の安らぎの場となり、そして何よりも東日本大震災を忘れないシンボルとなることを願って止みません。残り1年で活動は卒業しますが、これまでの活動の総括をして現地の桜を守る道筋をつけて締めくくり、その後も別のカタチで現地との繋がりを持っていければと思っております。

あと1年、何卒お付き合い賜りますよう切にお願い申し上げます。




一般社団法人 さくらプロジェクト3.11
理事長  小宮泰彦

2020年5月5日火曜日

2020年の開花

例年には考えられない春をこえつつ
令和2年のさくらのお便りが届きました!

宮城県は山元町戸花山から、河北新報に掲載


咲いてますね!

唐桑半島から、青い空に映える!






さらに、
岩手県釜石市和山からは、
牧野組合の皆様がサクラロード周辺の雑木類など環境整備されて、
蕾も膨らんでいて見頃はこれからです。







しっかりした蕾
あとどのくらいで花を咲かせるのでしょう。

事態の終息を待って
さくらに会いに行きたいですね。

フスマックス

2020年3月14日土曜日

震災から9年が経ちました

ご無沙汰しております、理事長です。

震災から9年が経ちました。
振り返れば早かったと思う反面、内容濃い9年だったので長かったとも言いたい。

今年の3.11はコロナの影響で異例づくし。慰霊祭も中止、縮小となりました。私は毎年テレビに向かって黙祷を捧げますが、今年も経営する会社の従業員さん達と一緒に黙祷をしました。

近年は桜の植樹活動は桜守り活動に替わり、現地に訪れる回数もだいぶ減りました。地元の世話人の方々と、電話やメールなどで連携しながら遠方から繋がりを絶やさないように心がけてきました。

時々に訪れる楽しみと言えば、現地の桜の成長を見届けることです。毎年大きく成長している木もあれば、自然災害・動物被害により枯れている木もある。全てが同じ環境で育っていないから大きさも様々です。

毎年「お花見会」を行う地域もある。イベントを行い盛大に開かれている所もあれば、近隣の方々だけで花見会をする所もある。どんなお花見でも、そうやって人が集い花を愛でることが、私達の最終的に求めてきたカタチです。

毎回各地を訪れて驚くのは、三陸道が繋がっていくこと。震災後、整備されて作り始めた高速道路がもう直ぐ全線開通となる。当初から見ていたから、毎回訪問するたびに移動時間が縮まることで便利になったと痛感する。

復興の街づくり、各地だいぶ整備されて震災の痕跡は見当たらない。普通の街並みにしか見えない所が殆どとなった。しかし寂しく感じるのは、どの地域でも空き地が多いこと。地権者が震災で亡くなったり、遠方へ避難し移住してしまった地権者もいたり、昔のような住民がいるような街づくりをしても、昔の街には戻らないことを教えてくれる風景だ。

各地の海沿いには大きな堤防が張り巡らされ、海が見えなくなっている地域も少なくない。未だ整備されていない地域もある。そんな各地の漁港は立派な船がいっぱい並び、漁業の復興は相当進んだように思える。唯一、福島の漁港だけは未だ寂しさを感じます。

世話人の方々はご高齢の方が多い。9年前から比べる当然のことながらさらに歳を重ね、お会いするたびに歳を感じることもしばしば。現地の桜を守るためにご尽力頂いているのだけど、現地の若い方々にも活動に参加してほしいと毎回思う。他人事ならぬ私も9歳増えました。


9年という時の流れは、思い返すだけでも様々な変化と復興を遂げた。その反面、変わらぬものもあれば、無くなっていくものもあった。震災当初から復旧・復興を見届けてきましたが、外部者としてその流れを見れて来れたのも、この活動のおかげと感謝したい。

私達の活動の行く末を考え始めています。
10年目はその結論を出す年と思っています。


2020年3月14日
さくらプロジェクト3.11
理事長 小宮泰彦



2020年3月4日水曜日

残念なお知らせ

宮城県亘理郡山元町の戸花山では毎年4月の第2土曜と日曜に花見会が行われているのですが、残念ながら今年はコロナウィルスの影響を鑑みて中止になりました。
 
個人的にはこんな時にこそ桜を愛でながら、少しでも気持ちを明るくしたいところなんですが、多くの人が一堂に会するのはやはり避けておいた方が良さそうです。上野恩師公園の花見も、今年はビニールシートなどを敷いて行うことは禁止され、歩行のみでの花見会になるようです。
 
戸花山も個人的に行くには問題無いでしょう。
でも今年の開花は早そうです。3月最終週あたりが宮城県南部の開花になるんじゃないかと思っています。
 
写真は一昨年の戸花山花見会でのものです。

 


by:カヤネ

2019年10月21日月曜日

釜石・和山のいま:道路が整備されました!

釜石といえばラグビー!

ラグビーワールドカップ、日本は8強で幕を閉じました。
南ア強かったですね。

釜石復興スタジアム、
山田町から和山へ向かう途中に立ち寄りました。
大会中の喧騒は何処へ
日中の人影はまばらで、ちょっと寂しい感じでした。



和山の桜
元気です。
支柱を鉄条網で保護していただいたおかげで
鹿に食われてしまう被害も減少して、活着も進んでいます。






そして、道路と駐車場が整備されました!
道路は、奥側の入り口から入って、
釜石市指定天然記念物(1969年8月22日指定)のシナノキを
左手に見ながら進んだ、左手に位置します。
広くて、ゆったり止められます。

夏にキャンプしたら、星が綺麗だろうな。

この駐車場の奥側に、
かつて最強だった新日鉄釜石の専用ラグビー場があったのです。
ゴールポストはそのまま残っていますよ。





駐車場



以前に鹿の被害にあって小さくなった苗も守ってくれています。




この見晴らしの良い一角に、東屋をつくる計画もあるそうです。
ランチボックス持っていったら、
開放感に溢れる「美味しい」にありつけること間違いなし。

地元では、
人が集まれる工夫を凝らして皆様をお待ちしています。

2019年5月11日土曜日

気仙沼市唐桑町の桜


だいぶご無沙汰の理事長です。

4月2週目に南三陸町、気仙沼市、陸前高田市へ行ってきました。
残念ながら桜はまだ咲いておりませんでした。とはいえ、久々に桜木とも対面し、しっかり育っていることを確認できたことは収穫のひとつです。

1週間後に桜が咲き始め、満開になった桜の写真を現地の方が送ってくれました。
撮影の立ち位置がちょっと違いますが、1週間後の風景となります。
 
 




こうして立派に花が咲くと、まさに感無量であります。
この桜木は植樹後7年ほど経っています。同敷地内でも立派に育っている樹と全然育たない樹の両方があります。それは上手く根付かなかったり、自然界の影響だったりと理由は様々です。

来年こそは開花の時期に訪問できるよう、頑張ってスケジュールを組みたいと思います。


理事長より

2019年3月12日火曜日

震災から8年…〜和山の桜元気!

震災から8年が経ちました。
時の流れは、過ぎてみると早いものです。
地域によっては、未だ復興が進まない現実に、
戸惑いと無力感を覚えます。
やはり、建物よりも人が地域の財産であることを実感しますし、
特に子供が戻ると街に活気が出てくる映像には、未来を感じます。

さくらプロジェクト、植樹の活動が一段落して、
地味ながら、植樹後の管理に関する活動は続けておりますが、
この時期になると、春は毎週のように被災地を飛び回って居たことを
思い起こします。
植樹したさくらと被災地を訪れる春のツアーを企画いたしましたが、
残念ながら募集定員を満たすことができず、中止となりました。
私たちの活動をお知らせするための機会と努力の欠如かもしれません。

昨年の秋に、
岩手釜石市の和山地区に植えた桜の状況を現地からお知らせいただきました。
とても丁寧に桜を守っていただきました。
あらためてご報告いたします。
鹿などによる被害が相次ぐ中で、これなら、
今年春、花をつけてくれることを期待できますね。
地元を愛する方々に感謝します。
場所は、世界遺産に指定された橋野高炉跡に近い和山牧場








山が、冬の冬眠から覚めると、
蕾を膨らませて、開花に備えているかもしれませんね。
雪が溶けたら、見にいきたーい!

フスマックス