昨日、宮古市重茂の与奈という地域にて植樹会が行なわれました。
重茂地区で、植樹に適した広い面積の土地を確保することは困難な中、営林署の事業の中で、国有林に植樹できる機会をいただきました。
全国一と言われる重茂漁協婦人部の強い結束と牽引力に導かれ、重茂小学校の生徒、先生、父兄とともに280本を超えるさくらと、合わせてヤマモミジ120本の植樹も行ないました。当日朝の天気予報では、曇りのち雨でしたが、地元の皆様の強い思いでお天道様に恵まれ、温かく、気持ちよい気候の中で、和気あいあいとした雰囲気でのイベントとなりました。
重茂漁協女性部長から開会の挨拶の中で、森を大切にすることが海を大切にすることにつながることから、自然を理解して護っていくことがとても大事であることを祖父から教わったというお話が分かり易く伝えられ、子供たちは真剣に耳を傾けていました。
営林署所長の挨拶につづき、植樹方法説明の後植樹会が始まると、こどもたちは最初は硬い表情でしたが、チームに分かれて土を堀り、用土をいれ、さくら苗を大事に植えることを通じて、次第に明るく自信に満ちあふれた表情に変わっていきました。一人当たり3〜4本の植樹目標でありましたが、あっという間に植え終わってしまいました。
この地域の将来を担う子供たちと多くの関係者とともに、重茂の過酷で雄大な大自然の中で、学校行事の一環として森や海の大切さを学び、植樹という実体験を通して自分たちがさくらを植える意味を心と体に刻んでいく機会は、他に代えがたいものであると確信しました。当初、重茂小学校、鵜磯小学校、千鶏小学校の3校総勢104名の小学生合同イベントの予定でしたが、事情により重茂小学校だけでの開催となりました。いつの日か3校合同で集い、与奈のさくらを愛でる機会に恵まれることを願います。
皆で植えたさくらが育っていく姿を見守る子供たちは、きっとさくら以上に立派に成長して、やがてこの地とここで育まれた意志を継承していかれることと思います。
この素晴らしいイベントに私たちさくらプロジェクト3.11が関わらせていただけたことに深く感謝したいと思います。
この素晴らしいイベントに私たちさくらプロジェクト3.11が関わらせていただけたことに深く感謝したいと思います。
イベント内容は、三陸北部森林管理署のHPに掲載されました。
以下その内容です。
「海と森林と未来を育む植樹体験」及び「国有林野事業現地視察会」の実施について
宮古市重茂与奈地区に東日本大震災で被災した国有林内にオオヤマザクラなどを植樹し、
将来を担う重茂の子どもたちが、森林に親しみ、また、整備することで海が豊かになる
ことや、みんなで力を合わせて植樹したことを大人になっても忘れずに、集える場所を
造ることを目的に重茂漁協女性部と重茂小学校と当署との協働により、植樹を開催し
ます。また、午後からは東日本大震災の影響による山火事跡地の復旧視察など国有林が
実施している森林施業について、現地において紹介します。
1 実施日時
将来を担う重茂の子どもたちが、森林に親しみ、また、整備することで海が豊かになる
ことや、みんなで力を合わせて植樹したことを大人になっても忘れずに、集える場所を
造ることを目的に重茂漁協女性部と重茂小学校と当署との協働により、植樹を開催し
ます。また、午後からは東日本大震災の影響による山火事跡地の復旧視察など国有林が
実施している森林施業について、現地において紹介します。
1 実施日時
平成25年10月30日(水曜日)
植樹 10時00分~12時00分
視察 12時45分~15時45分
2 開催場所
植樹 宮古市重茂字魹山国有林20林班内
視察 宮古市重茂字魹山国有林20林班内、下閉伊郡山田町字半崎国有林30・31林班内
3 参加者
重茂小学校全児童66名、教諭15名、重茂漁協女性部100名、さくらプロジェクト3.11(苗木提供)2名、復興庁2名程度、森林管理署職員12名 計197名(予定)
4 次第(予定)
植樹
〇開 会
〇主催者挨拶(重茂漁協女性部長)
〇共催者挨拶(森林管理署長)
〇植樹説明
オオヤマザクラ280本、ヤマモミジ120本を大人と児童とで協力しながら植樹する。
〇記念撮影
〇児童代表挨拶
〇閉 会
視察
◯開会
◯主催者挨拶(森林管理署長)
◯山火事跡地復旧説明
◯治山事業説明
◯閉 会
5 その他
雨天決行(荒天時は11月1日へ延期します。)
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